萌のデッドエンドの付添いで御岳へ。自分は週中に風邪をひいてしまって、まだ体調が万全では無いためノークライミング。岩場に行って全く登らなかったのは初めてかもしれない。
御岳の主の写真を撮らせてもらって遊んでました。
風格がありますね。
ウエヤマさん、ワカナくん、たかと先輩という、ちょっと変わったメンバーで御岳へ。萌は風邪のためお留守番。ここ最近ジムでメキメキと力を付けているたかとが、久しぶりの外岩で何を登るのか楽しみ。
まずは忍者返しの岩へ行ってみる。なんと一番乗り。貸切り。これはチャンスとばかりにマットを広げて蟹をお触り。しばらくしてやっとクライマーが一人やってきた。マット一枚で忍者返しをやっていて、さすがに怖そう。早く人が来るといいね、と心の中で思いました。
忍者返し貸切り。ただし寒い。
蟹はカチからカチへ下りてくるところが出来なくて、諦めムードになってきたあたりで一気に人が増えて来た。忍者返しのラインの方が賑わってきて、ちょっとあちらに混ざりたい。そんな中、ウエヤマさんが忍クラを触ってみたらいきなりリップの手前まで進んだ。「これはイケるぞ」ということで自分も忍クラにトライ。忍者返しの飛ばしで何度も落ちたけど、最終的にはリップ前まで進んだ。ただカンテ際に差し込む直射日光が眩しすぎてこれ以上は断念。
ワカナ君の忍者クライマー返し。
外岩慣れしていないたかとは若干ビビリ気味。自分の実力を全く出せていない様子。ムーブは超強いんだけどなー。楽しくないとか言ってお菓子ばっかり食べてる姿を見て、自分も最初のころは外岩あまり好きじゃなかったなぁ、とか思い出した。
めっちゃ持ててるんだけど手が出ないたかと。
忍者返しはいつも通りの賑わいに。取り付くのも辛くなってきたので、比較的空いている肺魚をやってみる。YouTubeで見てなんか登れそうとか思ったけど、カチを触ってみて絶望。これはアカンやつ。時間がかかりそうだー。
肺魚もやってみる
今日こそはお土産持って帰りたい。あと登れそうなのといえば素登りか。幸いマットも沢山あるし、ウエヤマさんが完登済みなのも心強いのでやってみる。ヒールをかけたところで怖くて降りる。ヒールから右手を出すも、ポケットに届かず降りる。ポケットを取ったけどクロスが出せずに降りる。ポケット取ったけどヌメッてる気がして降りる。自分が安全だと思う領域を少しずつ広げていって、ついにクロスでガバが取れた。そしてそのまま完登。自分が素登りを登るとは思っていなかったので、何だか不思議な感じ。まあ、嬉しいってことです。
最後はネクロフォビアに挑戦。スタートの感じがBishopのAcid Washに似ていて、色々思い出した。とりあえず第一核心と思われる遠い3手目取りが出来そうで出来ない。そしてすぐに日が沈んでしまったのでそのまま終了。ネクロフォビアはホールドのかかりが良いので、そんなに苦手なやつじゃないと思う。ちょっと撃ち込んでみたい。
忍クラ、蟹、肺魚、ネクロフォビアとたくさん種蒔きしてしまった。今の感触だと一番収穫が難しいのは肺魚だと思ってるけど、半年後、一年後にはどうなっているだろう?
予報によると暖かくなりそうなので御岳へ。萌のデッドエンドの付添い。自分はアップを兼ねて2級のラインを下から繋げて遊んでみる。下からやっても同じく2級って感じだった。アップも終わってのんびりしてたら、「あーーー!!」って萌が突然大きな声を上げるので何事かと思ったらワカナ君がいた。テッシーをやるとか言って半袖で登り始めた。元気。
半袖ボーイ on テッシー
萌もデッドエンド激撃ち。
萌がよれてきたので、3人でたもと岩に移動。私の家のスラブ部分で遊ぶ。ワカナ君がスラブの1.5mくらいの高さの位置で、「怖い」とか「腕が張った」とか言い出すから、本当にリードクライマーかどうか怪しい。みんなでワーワー言いながらも最後は全員完登。私の家も繋げてみようと思ったけど、だんだん湿気てきたので本日は終了。
スラブだけでも面白い。
結局、デッドエンドの謎の2級と私の家のスラブしか登ってないけど楽しかった。何よりも気温が高くて快適だったのがよかった。極寒の九州ツアーで凍てついた心が少し癒された。
最終日は鳥居エリアへ。エリアに着くと予想通りの寒さと強風。岩にはつららが下がってるし。まあでも最終日なので登るしかない。
まずは再生から。遠いリップをバンバン叩いてたら爪と指の間が裂けて血が出てきた。あの痛いやつ。アロンアルファで塞いでも、リップを叩くとまた割れて血が出てくる。1トライごとにアロンアルファを塗ったりしてる間にクラッチさん、片桐さんがさくっと完登。置いていかれる予想はしてたけど、さすがですねー。
再生はくらっちさんがイチ抜け。
二人はバッドファーザーに移動するので一人で居残りトライ。片桐さんが何も言わずにサブマットを置いていってくれた。本当にありがとう。と、暖かい気持ちになったのも束の間で、雪も風も強くなってきてめちゃくちゃ寒い。数トライごとに車に戻って暖を取るような状態だ。
最終日のまさかのどハマりで、これはAcid Washの再来か?という悪夢が頭をよぎった。でもそれは絶対に嫌なので登るしかない。落ち着いてムーブを組み立ていく。お昼頃にはやっと日が当たるようになって、雪が降っていても少し快適に感じるようになった。そしてお昼過ぎに何とか完登。やったー!
再生が登れて満足してしまったので、あとはみんなの応援をしたり、写真を撮ったりしてのんびりモード。あいちゃんと萌は今日も高い課題をやっていて、やっぱり凄いなぁと思う。
高さのあるスラブ課題、花火。
今日は飛行機に乗るために熊本まで移動しないといけので、15時に撤収。フライトの時間には余裕で間に合うかと思ってたけど、峠越えの道路が雪で真っ白。かなりゆっくり走ったせいで、結局はフライトの時間ギリギリだった。間に合ってよかったー。
そういえば一人で再生を撃ってる時に、軽トラに乗って地元のおじさん(おじいさん?)がやってきた。「今日は寒いじゃろう?」と声をかけてくれたのでちょっと会話してると、どうやらスズメバチの巣を見に来たらしい。「あんなところに巣があったらみんな怖くて近づけんじゃろうて」と、ここへ来るクライマーのためにスズメバチの巣を駆除しに来てくれたのだ。地元の人の理解があってのこのクライミングエリアなのだということがよく分かった。このようないい関係を保ったまま、比叡のエリアが発展していくといいなと思う。