最終日は鳥居エリアへ。エリアに着くと予想通りの寒さと強風。岩にはつららが下がってるし。まあでも最終日なので登るしかない。
まずは再生から。遠いリップをバンバン叩いてたら爪と指の間が裂けて血が出てきた。あの痛いやつ。アロンアルファで塞いでも、リップを叩くとまた割れて血が出てくる。1トライごとにアロンアルファを塗ったりしてる間にクラッチさん、片桐さんがさくっと完登。置いていかれる予想はしてたけど、さすがですねー。
再生はくらっちさんがイチ抜け。
二人はバッドファーザーに移動するので一人で居残りトライ。片桐さんが何も言わずにサブマットを置いていってくれた。本当にありがとう。と、暖かい気持ちになったのも束の間で、雪も風も強くなってきてめちゃくちゃ寒い。数トライごとに車に戻って暖を取るような状態だ。
最終日のまさかのどハマりで、これはAcid Washの再来か?という悪夢が頭をよぎった。でもそれは絶対に嫌なので登るしかない。落ち着いてムーブを組み立ていく。お昼頃にはやっと日が当たるようになって、雪が降っていても少し快適に感じるようになった。そしてお昼過ぎに何とか完登。やったー!
再生が登れて満足してしまったので、あとはみんなの応援をしたり、写真を撮ったりしてのんびりモード。あいちゃんと萌は今日も高い課題をやっていて、やっぱり凄いなぁと思う。
高さのあるスラブ課題、花火。
今日は飛行機に乗るために熊本まで移動しないといけので、15時に撤収。フライトの時間には余裕で間に合うかと思ってたけど、峠越えの道路が雪で真っ白。かなりゆっくり走ったせいで、結局はフライトの時間ギリギリだった。間に合ってよかったー。
そういえば一人で再生を撃ってる時に、軽トラに乗って地元のおじさん(おじいさん?)がやってきた。「今日は寒いじゃろう?」と声をかけてくれたのでちょっと会話してると、どうやらスズメバチの巣を見に来たらしい。「あんなところに巣があったらみんな怖くて近づけんじゃろうて」と、ここへ来るクライマーのためにスズメバチの巣を駆除しに来てくれたのだ。地元の人の理解があってのこのクライミングエリアなのだということがよく分かった。このようないい関係を保ったまま、比叡のエリアが発展していくといいなと思う。